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Channel: あきさんの異常な提案
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NATCLE GAME 1st レポート(仮)

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 本日、ついに再始動した知的心理ゲームイベント「NATCLE GAME」の第1回目がありました。

 今回は、「OUTFOX Question」というゲームを使い、脱出ゲームアイドルや、開成高校*1卒の構成作家学習院大学卒の声優や、東京大学出身の芸人というそうそうたるメンバーを、絶対王者青木瑠璃子が迎え撃つ「side CLEVER」と、とんちんかんなことをしゃべり続ける6人を迎えた「side NATURE」の2本構成になっています。

 前身のイベントより「賢い人たちがお金を巡る頭脳戦」と、「先ほど見た高度な頭脳戦を「天然」と呼ばれる人たちがやるとどうなるか?という実験」の2本立てになっています。

(基本的に敬称略ですよー)

 

1.絶対王者青木瑠璃子

 前身の第1回大会で行われたゲームは

  1.親が対戦相手(以下「子」)を選ぶ。

  2.親と子は、「ぐ」「ち」「ぱ」の頭文字で始まる言葉を1つ考える

  3.じゃんけんの要領で勝ち負けを決め、勝った方がその言葉の文字数駒を進める

 というのを繰り返して先頭に立つとボーナスポイントで優勝できるというゲーム。

 これに交渉(次に出す言葉等についてお金等を使って約束をつける)や、契約(2人で契約書を交わすことで、ゲームに関することならほぼなんでもOK)という要素を加えた心理ゲームでした。

 第1回大会では「ち」で始まる「朝鮮民主主義人民共和国」、「ぐ」で始まる「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」というキラーワードを用意し、2位であり、1人と協力体制を築く友池さんを1マス差で退けています。

 最も、この大会で駒を進めるにはじゃんけんで勝利しなければなりませんが、哲ひとさんがピカソの本名

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード

(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/パブロ・ピカソ

  を出し、じゃんけんで勝てば逆転という場面もあり(結果は「ちえのわ」に負けて進めず)勝利したものの圧勝というには難しい結果でした。

 しかし、私が不参加だった第2回大会では「4人が5人との対戦に燃える中、ただ1人主催者側からいくらむしり取れるかというゲームをした青木瑠璃子」という情報。

 「哲ひと君とゲームが終わった時に「終わったっちゃ」と言ってた。青木さんがそういうことをするのは分かるとしても、哲ひと君そういう事をする人と思ってなかった」

 「点数が発表され、哲ひとさんが0点で、青木さんの点数が高くなってて」

 契約によって、哲ひとさんのポイントを青木さんに移すことができる上に「最後に終わったっちゃ」って言わなかったら破棄できるというオプションが付いていたらしい。

 そして、「青木瑠璃子恐ろしい」という感想から、絶対王者として君臨し始めたのだと思いました。

 

2.side CLEVERメンバー

 絶対王者青木瑠璃子に挑む残りの4人は

 ・学習院大学卒業の才女でありながら、もっともNATUREに近いのでは?と呼ばれた声優の一木千洋

 ・脱出ゲームを手掛ける株式会社SCRAPのアイドル「ラストクエスチョン」からやってきたひらめきの天才僧侶安藤ひかる

 ・構成作家を生業とし、一字一句で不成立となるクイズの文法にも強そうな構成作家小林洋平

 ・東大卒の芸人としても有名であり、数多のクイズ番組でも結果を残してきた芸人田畑藤本藤本淳史

 

 前評判では、

  青木ー小林ラインが一番ベタだよね

  今回のルールなら2vs1はひっくりかえせるだろうから、OUTFOXで藤本が伸びるかどうか

  青木-一木ラインもあるだろうけど接点どうだろう?

 という感じで友人としゃべりながらあっという間に開演時間へ。

 

3.問題発表の衝撃

 青字でルール説明しながら、どんどん話を進めていこう。

 a.基本ルール

  ・ポイントの単位はNATCLE。
  ・優勝者には1NATCLEにつき1円の賞金が出る

b.出題について

  ・各プレイヤーは決められたテーマで「2問」問題を作る
  ・それぞれの問題には、1,000NATCLE単位で正解時のポイントを定めることができる。
  ・ポイントの上限は「2問合計で20,000NATCLE」
   (ルールに書かれておらず、それを破るプレイヤーがいなかったため、
    暫定的に下限は「それぞれの問題で1,000NATCLE」ではないかと)

 開演後の自己紹介もほどほどに、5名のプレイヤーが作った問題10問と、ジャッジの作った1問の計11問が発表される。それが下記の11問だ(一部省略・改題)

 Q1.鉛の元素記号は?(1,000)
 Q2.オススズメバチに唯一勝てるハチは?(1,000)
 Q3.ASIMOパーソナルモビリティの名称は?(1,000)
 Q4.スクリミンゴガイは、一般的にアメフラシと呼ばれている。〇か✖か?(14,000)
 Q5.アインシュタインが生まれた年は?(1,000)
 Q6.光ファイバーは、光のどのような特性を利用しているか?(1,000)
 Q7.アイマスシンデレラストーリーで「サイエンスホール」が出るのは何話?(12,000)
 Q8.アルカリ性に反応すると赤くなる液体の名前は?(1,000)
 Q9.リトマス試験紙の成分は何からできている?(11,000)
 Q10.空気中に3番目に多く含まれる気体は?(7,000)
 Q11.技術は英語で何という?(16,000)

 出た瞬間に「1,000ポイントが多い!」という空気に包まれた。
 事実、11問中6問が1,000ポイントであり、それ以外が5問しかない異常事態。
 合計しても、66,000ポイントしかないのである。
 上限が20,000だからと言って、MAX使わない戦法があるとはいえ、ジャッジの分を1,000と仮定しても平均13,000ポイントしかない。

 c.回答について
  ・それぞれのプレイヤーは11問中2問を選んで解答する。
  ・解答したプレイヤーは、クイズに正解すると、その問題のポイント分のNATCLEを獲得します。
  ・出題したプレイヤーは、自分以外のプレイヤーに正解されているとその問題のポイント分のNATCLEを失います。
  ・出題したプレイヤーは、自分以外のプレイヤーを不正解にさせると20,000から問題で指定したポイントを引いた残りを獲得します。
  ・出題したプレイヤーのポイント増減は、ゲーム終了時まで明かされません。このポイントをブラインドポイントと言います。
  ・この正誤判定の後に、(クイズに不正解だったら)ジャッジは問題が成立しているかどうかを判定し、不成立と判断された場合、出題したプレイヤーがクイズを不正解にさせた時に得られるポイントは無効となります。

 このゲームで一番難しいポイントです。

 例えば、1,000ポイントの問題の場合、

 ・正解者が出たら、出題者から正解者へこのポイントが移動する。ただし出題者側のポイントはブラインド
 ・不正解者が出たらジャッジが成立しているかを判定し、成立していれば出題者は20,000からポイントを除いた分をブラインドで獲得する。

 という形になります。
 そのため、「正解が間違っていても、回答者がその間違った正解を答えればポイントを獲得するが、不正解の場合は何も起こらない」という形を作ることが可能。

4.10問目までの解答

 2問目。1問目がスルーされたので最初に回答権を行使したのが安藤。解答はクマバチで、答えは二ホンミツバチ。通常ならば、これで出題者に19,000が入るものの、「唯一のハチ」という表現が「唯一という証明ができていない」事から不成立に。

 ブラインドポイント狙いで難しい問題を出した安藤が、問題不成立で回答権1つを無駄にしたと予想。

 4問目。小林が〇✖に挑むものの不正解。6,000ポイントがブラインドへ移動しましたが、不正解でもマイナスポイントは無いので、オープンポイント上は誰もポイントを獲得しておらず、出題者が小林とジャッジ以外の場合、このブラインドポイントが初めてのポイント発生になります。

 〇✖という形式の異様さが目立ち、丁半博打とはいえ、1正解:2不正解でもブラインドポイントがマイナスになる形から、これがどう得になるのか?という感がある問題。

 7問目。アイドルマスターの問題に、アイドルマスターシンデレラガールズにて声優を務める絶対王者青木と、小林の2回目の解答。青木が知っているという空気の中、青木が不正解となり、小林の一人正解に。この問題のブラインドポイントは、

 ・出題者が青木の場合、小林が正解した分の-12,000
 ・出題者が小林の場合、青木が不正解した分の8,000
 ・出題者がそれ以外の場合、2名の合計-4,000

 自分としては、この1問にて青木ー小林ラインは無いと切って予想を開始したが、この記事を書くまでブラインドポイントの計算に自分を含めているというミスを犯していたので、予想の起点が間違っていたことに。

 

 8問目。一木・藤本が解答を宣言。一木が「ヨウ素液」と外すものの、藤本が「フェノールフタレイン」で1,000ポイント獲得。

 ブラインドは

  ・一木が出題者の場合、藤本が正解したので-1,000
  ・藤本が出題者の場合、一木の不正解分-19,000
  ・それ以外の場合、2人の合計18,000

 比較的難しい問題が多い中、8問目・9問目は酸性・アルカリ性を区別する道具の問題。この2問を同じプレイヤーが作るというのは違和感しかないが、それすらも騙しの手段では?という予想も。

 10問目。藤本がきっちり正解を決めて7,000ポイントをゲット。出題者が藤本以外の場合、ブラインドにて7,000のマイナスが計上される。

 最もクイズ番組のような形の問題。「シンプル」「問題の意味は分かる」「答えは分からない」「トリビアにしやすい」と4拍子揃った良問だが、良問を作れるという点で予想がしやすくもある。

5.11問目の衝撃

 良問だった10問目を除けば、どの問題も「科学の40点」「科学の50点」みたいな問題が多い中、ラストにやってきた英単語問題。青木、安藤、一木の3名が挑戦。 

 一木のスペルミスが露呈するという問題もあったがそれ以上に青木の回答「てくのろじー」に会場のざわつきが止まらない。

 回答を開くとそこには「てくのろじー」。おそらく科学技術館サイエンスホールのステージ史上もっとも人を食ったような6文字が青木に16,000ポイントを与え、ブラインドのプラスポイントが不成立なため、青木以外が出題者の場合マイナス16,000ポイントを記録した。

 

 ここまでをまとめると

 問題正解によるオープンポイント
  青木:16,000(Q11)
  小林:12,000(Q7)
  藤本:8,000(Q8,10)
 出題者へのブラインドポイント
  Q4:小林以外(が出題者で)、6,000
  Q7:青木-12,000 小林8,000 それ以外-4,000
  Q8:一木-1,000 藤本19,000 それ以外18,000
  Q10:藤本以外-7,000
  Q11:青木以外-16,000

  1,000ポイントが連発したが、それ以外の5問中2問は正解者無し(OXは不正解1、リトマス試験紙は回答者もなし)

 Q7での青木小林、Q11での青木安藤一木の形から、青木小林、青木安藤、青木一木の線は薄く見えたのが正直なところ。

6.OUTFOXパート

 ここから誰が何を出題したかを当てるパートへ進みます。

 d.出題者当て
  ・自分以外の4名のプレイヤーがそれぞれ何を出題したかを予想します。
  ・解答は4名x2問=8問。
  ・的中した場合、的中された側から、した側へ5,000ポイントを移動させます。
  ・また、ジャッジが作成した問題を8問の解答の中に入れている場合、-10,000ポイントとなります。

 予想中、ジャッジ哲ひとより、「判定を行っていない問題の中で1問不成立な問題があった。Q6は提示された解答が間違っている」という発言があり、不成立が3問という展開。そのうち「てくのろじー」を除くQ2,Q6について、出題者が一木ではないかという推理が展開されていく。

 問題作成者は以下の通り
 ( ()の中の数字はブラインドのポイント )

  青木 Q5(アインシュタイン),Q11(てくのろじー)
  安藤 Q3(ASIMO),Q8(赤くなる液体(18,000)
  一木 Q2(ハチ✖),Q6(光ファイバー✖)
  小林 Q1(鉛),Q7(アイドルマスター(8,000))
  藤本 Q9(リトマス試験紙),Q10(空気中の3つ目)
  ジャッジ Q4(〇✖問題)


 問題正解のオープンポイント+出題のブラインドポイントは、
  青木:16,000 + 0 = 16,000
  安藤:0 + 18,000 = 18,000
  一木:0 + 0 = 0
  小林:12,000 + 8,000 = 20,000
  藤本:8,000 + 0 = 8,000

 と、小林が逆転していたという展開。自身の問題に正解し、だれか1人が間違え、その問題が成立すると1問で20,000点であり、そこをきっちり決めてきたのが大きい。2着に着けた安藤は、一木の不正解19,000点から藤本の正解1,000点を引いた18,000点。
 また、今回のcleverで他人の問題を正解したのは藤本の「フェノールフタレイン」だけ。というのが浮き彫りになる。

 とはいえ、青木、安藤、小林が4,000ポイント差に収まっているというのは、OUTFOXパートでの1正解・1被正解で逆転する範囲である。

 

 問題予想の結果は、

  青木 全問正解
  安藤 小林Q1と青木Q5が不正解(6問正解)
  一木 安藤Q8と藤本Q9が不正解(6問正解)
  小林 全問正解
  藤本 青木Q5、安藤Q3、一木Q2、小林Q1が不正解(4問正解)+ジャッジのペナルティ

 

 ポイントに直すと

  青木 8問正解ー6つ当てられ = 10,000
  安藤 6問正解ー6つ当てられ=0
  一木 6問正解ー7つ当てられ=-5,000
  小林 8問正解ー6つ当てられ= 10,000
  藤本 4問正解ー7つ当てられージャッジ = -25,000

 ここにきて一気に藤本が沈む展開であり、1ミスの安藤と、0ミスの青木小林が10,000点の差をつけることになる。

 1位 小林 40,000点
 2位 青木 36,000点
 3位 安藤 18,000点
 4位 一木 -5,000点
 5位 藤本 -17,000点

 これがこの段階の点数である。

7.クライマックス

 NATCLE GAMEには、もう1つ要素(ヨウ素ではない)が残っている。  

 (ヨウ素は、予測変換で出てきたので、どこで出てきたか思い出そう)

 契約である。

 契約といえば、冒頭「絶対王者青木瑠璃子」で説明した、哲ひとポイントをまるまるもらう方式だ。もらわれる側は0NATCLEになる。

 「5位 藤本淳史 -25,000NATCLE」

 東大の看板を引っ提げてきたが、OUTFOXでは一人外しの場面や、ジャッジペナルティを払うなど一気に崩れた印象。

 「4位 一木千洋 -5,000NATCLE」

 2問とも問題不成立だったため、side CLEVERに必ずいる「NATURE枠」と呼ばれてしまい、回答権も「ヨウ素液」「tecology」で全滅。きっちりOUTFOXでパーフェクトを決めればマイナスにはならなかったのだが…という印象。

 そして、3位が公開されたときから、会場のざわつきが加速する

 「3位 小林洋平 0NATCLE」

 正解していて、OUTFOXパーフェクトで0NATCLEのわけがない。

 第2回大会の目撃者や、噂を聞いたものは次の答が予想できていたのではないだろうか。1位と2位はポイントが先に出され、そのあとから名前が出てくる

 「1位 青木瑠璃子 76,000NATCLE / 2位 安藤ひかる 18,000NATCLE」

 2位の安藤に58,000NATCLEもの大差をつけた完勝である。

 

 ポイント発表後、2通の契約書が受理されていたことが明らかになる。

 1通目は「小林のNATCLEを1NATCLE=1円で青木が買い取る(青木・小林)」

 2通目は「終了時にNATCLE GAME 最高!*2と言ったら、一木のNATCLEを安藤に渡す(安藤・一木)」

 キーワードを言わなかったため、ポイントの移動は無し。

 契約書上は青木小林vs安藤一木vs藤本となっているが、女帝青木の口から、今回の犯行計画作戦が話される

 1.小林と組むことは12月(イベントは1月30日!)から話をしていた。
 2.小林を裏切り、青木安藤一木の3人で組む計画を立てた
 3.契約書が2人までしか結べないと知り、当初の青木小林組で進めることになった。

 4.ゲームプランは、問題をすべて1,000NATCLEにして、それを間違えた時の主出題者ブラインド19,000NATCLEを狙う

 裏切りを警戒した小林は、「買い取り」という契約にすることで自分が稼いだNATCLEは自分が現金として持ち帰れるようにし、事実青木よりも多く現金を持ち帰ることに成功。

 また、安藤もQ2で自分の作った問題を答えるプレイヤーがいないことから、青木と組めていないことを察知するなど、CLEVERな立ち回りを披露。

 その安藤が作った難問を解いた藤本は一矢報いる展開ではなかったのだろうか。

 そして、女帝青木は「誤った解答の高ポイント問題を作る事によって、他プレイヤーの手番を1つつぶしつつ、自分がポイントをかっさらっていく」という離れ業を見せつけた。

8.作戦に関するメモ

1.契約で2人タッグ(Aさん、Bさん)を作る。
2.超難問1,000点問題をそれぞれ2つ作り、相方の問題を間違える
3.すると、ブラインドで19,000点が4回入ってお互いに38,000点
4.契約でAさんの方にポイントを集めれば76,000点

2b.超難問1,000点と、回答が誤っている不成立19,000点問題を作り、1,000点は間違えあう
3b.安易な19,000点は「正解を間違える事で回答してきたプレイヤーの手番を1つつぶしつつ、自分は正解する」
4b.難問不正解のブラインド19,000に、不成立問題正解の19,000でお互いに38,000点
5b.契約でAさんの方にポイントを集めれば76,000点

こんな感じかねぇ。

 

※今後の予定

1.31日感想戦の情報が来たら乗せる

*1:東大進学者数No1の進学校

*2:このキーワードはちゃんと覚えてないです


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